CG、イラストレーションで魅せるデザイン

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3DCGでCOSMOSを描く -2-

自転する地球の昼と夜

自転する地球の昼と夜を描いてみます。
季節の設定は夏至の頃、太陽の方向に23.4°傾いています(冬至ならば太陽とは逆の方向に23.4°傾くことになります)。北極圏にはずっと太陽光が届いて白夜となります。太陽光の陰となる夜のエリアには人工の光が輝いています。
※インターネットに公表されているNASAのデータを組み合わせて使用(マッピング)しています。
「くるくるCOSMOS」のページにある、くるくる回せる「夜の地球」は」全地球が夜の状態の地球を表しているのですが、考えてみれば全地球が夜になるというのは不思議な話で、このアニメーションのように地球の半分が夜となり都市の光に輝いているのが正しいのでしょう。ただ、くるくる回せる「夜の地球」も美しいのでぜひ一度、くるくるしてみてください。

ムービー「地球自転の昼と夜」

●CG制作メモ(LightWave3Dを使用しています)
実際のライティングによるシミュレーションではなく、夜・昼用のマッピングを組み合わせて表現しています。
用意するのは夜用と昼用の二つの地球(球体オブジェクト)。オブジェクト同士の干渉を防ぐため、どちらかの大きさ(直径)をわずかに大きくします。 今回の動画では夜用をわずかに大きくして半球(昼部分と重なるエリア)を消し、昼用オブジェクトと同一原点に配置して回転させています。 注意すべきところは、陰となる球体の軸と自転軸が23.4°ずれていることです。マッピング画像はどちらも23.4°傾いている自転軸を中心として回転しますが、陰となる球体の軸は垂直なので、半球を透過マッピングで消す際にはサーフェス透過設定で参照オブジェクトを使用して「ワールド座標を固定」するのがミソ。自転軸とは独立した軸で半球を消した上で、23.4°傾いた自転軸に沿って回転させます。
※他、サーフェスエディタでのバンプや発光、拡散、反射など細かな設定はそれぞれのお好みで…。